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除菌?殺菌?抗菌??読めば解決!違いや効果、消毒方法をまとめてみました。

除菌?殺菌?抗菌??読めば解決!違いや効果、消毒方法をまとめてみました。

コロナウィルス拡大でアルコールスプレーやエタノールなどが入手困難になっているなか、ドラッグストアやスーパーなどて消毒スプレーやウェットシートを見つけたら買っておきたくなりますよね。

 

でもたくさん種類があって何を買えば良いか、、、何が何に効果があるのか、、、よくわからないけど、とりあえず消毒や除菌、抗菌などが記載されていたらなんとなく安心かも。

そんな風に思っていませんか?

最近まで私もぼんやりとそんな風に思っていました。

美容師として働いてきた私は学生時代、消毒方法について勉強してきました。でも時が経つにつれてなんだかあやふやになってきて数年、、、現在通っている学校でも、消毒方法の勉強しているのと、コロナウイルス拡大で感染予防をしっかりしたいと思い、消毒ってなんだっけ?とならないよう忘れない為にメモとして残したいと思います。

みんなの日々の予防やお買い物の時に役立ちますように!

消毒方法の種類

消毒法は2種類あります。

✔︎物理的消毒法

消毒薬を使用しないで微生物を滅菌する方法。紫外線や熱(煮沸、熱水、蒸気)などによるやり方。

私は仕事で使うハサミやブラシ類は紫外線消毒機に入れ消毒をしています。↓こんなやつが美容室には置いてあります。

水筒や月経カップは煮沸消毒をしています。赤ちゃんがいるご家庭は哺乳瓶などを煮沸消毒しているかと思います。

✔︎科学的消毒法

熱が使用出来ない場合、消毒薬を使用する方法。エタノール、次亜塩素酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウムなどの消毒剤を使用するやり方。

私は仕事時、手指消毒の時はエタノールを使っています。アルコール消毒ジェルなどお出掛けの時に持っている方も多いかと思います。

何を選べば良いの?

抗菌、除菌、殺菌、薬用、消毒などなど商品には色々なラベルがついています。

たくさんありすぎて、どれがどんな効果があるのか、、、分からないですよね。

簡単にまとめてみたので参考にしてみてください。

1番迷わず、わかりやすい方法は漢字で区別する事かなと思います。

【殺】と付いていれば菌を殺すもの、付いていなければ菌は殺さないけど、増殖を防ぐもの、と大きく2つに分けて考えてみてください。

【殺菌】とは[消毒]と[滅菌]の事を言います。

殺菌-Wikipedia

消毒病原微生物を殺すか除去する。

滅菌は病原微生物やあらゆる微生物を殺すか除去して、微生物が存在しない状態にする。

どちらが強いかと言えば滅菌です。微生物を死滅させ完全にいない状態にします。

消毒→ある程度殺す

滅菌→完全に殺す

 

では、除菌や抗菌は??

こちらは【殺】が付いていないので、菌は殺せません!

除菌細菌数をある程度減らす。

抗菌細菌の増殖を抑制する。殺菌のように、直接菌を殺したり取り除いたりする効果ではなく菌の増殖を抑制あるいは阻害すること。

除菌→取り除く

抗菌→増殖を防ぐ

 

 

私たちが買えるものにはどんな物があるの?

殺菌は医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づいて厚生労働省が文言の表示などを規制していて、除菌、抗菌はそれぞれの製品の業界団体が表示の自主基準を定めているそうです。

薬事法の歴史-Wikipedia

なので殺菌や消毒は医薬品や医薬品部外品と記載されており、除菌、抗菌の場合は特に記載は無いと思います。

エタノール

消毒でお馴染みのエタノール。私も仕事で毎日使います。

主に「無水エタノール」「消毒用エタノール」「消毒用エタノールIP」の3種類があります。

無水エタノールは原液100パーセントになるので価格は高めです。一般的に洗浄などに使われますが、原液のままでは消毒効果が低いので濃度76.9〜81.4%に希釈して使用します。エタノールの最適濃度は70~80%で、80%以上になると逆に低下すると言われています。

消毒用エタノールは、無水エタノールよりも価格は低めで、希釈しなくてもそのまま使えます。

消毒用エタノールIPは、飲めないエタノール!消毒用エタノールにイソプロパノールを少量含んだもので酒税がかからない分安く、無水エタノールの半分以下の値段で購入できます。

液体以外にもジェルタイプになっているアルコール消毒などもあります。手ピカジェルなども医薬部外品に当たります。

※エタノールはアレルギー反応が出てしまい痒くなったり赤く腫れたりする場合があるそうなのでアルコールアレルギーがある人などは気をつけた方が良いですね。

除菌シートはアルコールorノンアルコール??

除菌シートはアルコール、ノンアルコールと2種類ありますがどちらを購入したらよいか迷いませんか?

もちろんアルコール入りの方が除菌効果は高くなりますがノンアルコールで除菌出来ない訳ではありません。ノンアルコールでも99%除菌と記載されているのできちんと除菌出来ています。

なぜ99%表記が多いのでしょう?100%だとダメなの?と思いませんか??

ダメな理由は、、、業界団体で取り決めた「家庭用合成洗剤・石けんの表示に関する公正競争規約」において、完全に「100%」という表記ができないため。

だから99%や99.999%などといった表記があるのです。

日本石鹸洗剤工業会HP

アルコールアレルギーの方や肌が弱い方はアルコール入りだと刺激が強く肌がかぶれたりする可能性もあるので、ノンアルコールが良いのかと思います。ご自身に合った物をお使いください。

 

除菌と記載されているものはとても多く、消臭スプレーやお掃除に使うマイペットなどにも除菌と記載されています。

良く耳にする抗菌とは?

抗菌加工や抗菌シートなど普段の生活で抗菌と言う言葉を良く耳にしませんか?
経済産業省のガイドラインでは、「菌の増殖を抑制すること」と定義されていて「殺菌」や「除菌」と違い、菌を殺したり減らしたりは出来ないそうです。

 

日本工業規格(JIS)が規定した試験方法で菌の増殖が抑えられれば、どの製品でも「抗菌」を謳うことができるそう!
だから私達の生活で使う様々な製品に活用されています。
例えばトイレに抗菌と記載されていても使用したトイレにはちゃんと菌がいるわけで、エタノール消毒などで掃除をして初めて菌がいなくなるのです!

抗菌=菌は殺せないし除菌出来ない

 

エタノールが買えない場合の代用品として、、、

最近エタノールなど、ドラックストアでも売り切れ続出していますよね、そんな時は塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)でも代用出来ます!

塩化ベンザルコニウム-Wikipedia

品名は「オスバン」や「ウエルパス」で探すと出てきます。

•使い方

塩化ベンザルコニウム10%濃度:水道水1:100で希釈して使います。

普通石鹸で汚れを十分に落とした後、水で十分にすすいで普通石鹸を洗い流し、その後に使うのが効果的だそうです。

注意する事は、作り置きができません。継ぎ足しも出来ないので24時間以内に使いきりましょう。

手指消毒以外にも使える塩化ベンザルコニウム!日本製薬さんのホームページでオスバンsの使い方が詳しく載っているので参考にしてみて下さいね!

オスバンS-日本製薬株式会社

身近に出来る予防法

感染予防に最も大切な事は手洗いです。

手洗い-Wikipedia

もし、エタノールや塩化ベンザルコニウムが手に入らない時は手洗いをしっかりして予防しましょう!

手洗い無しの場合残存ウイルスは1,000.000個とめちゃくちゃ多いですが流水で15秒洗うだけで約10.000個まで減り、更にハンドソープで10秒又は30秒もみ洗い後、流水15秒で約100個まで減るそうです!!!

手洗い方法や時間効果などは厚生労働省のPDFを貼っておきます。

手洗い方法-厚生労働省

手洗い時間や効果-厚生労働省

より衛生的な手洗いをするなら2度洗いをし、ペーパータオルなどでよく拭き、アルコール消毒が有効とされています。石けん液だけの手洗いでは落としきれずに残った微生物もアルコール消毒液により除去できるそうです。

薬用石鹸or普通の石鹸??

これはどちらを使っても良いと思います。薬用石鹸だからと言って普通の石鹸より必ずしも菌を除去する力が強いわけではないそうです。

大まかな石鹸の原料は「油・水・苛性ソーダ」です。ここに殺菌成分を足すと薬用石けんとなり医薬部外品表示になり、デオドラント用も医薬部外品表示です。それ以外は化粧品表示となります。

石鹸は界面活性剤の作用により、汚れや雑菌を洗い流す効果があり、殺菌成分を含有していない石鹸でも雑菌を減少させる効果があるそうです。

石鹸-Wikipedia

1回の手洗いをしっかりとすれば普通の石鹸でも約95%程の菌が減り、表皮の脂肪が除去されると付着している雑菌や汚れも落ちやすくなるためと言われています。

2016年にアメリカ米食品医薬品(FDA)が、抗菌(薬用)石鹸の販売を禁止することを発表をしています。トリクサロンなどを含む抗菌石鹸が普通の石鹸よりも優れているという科学的な証拠はなく、長期的に見れば殺菌成分は有害無益だそうです。メーカーは1年間の猶予を与えられ、トリクロサンをはじめとする抗菌成分の使用を見直すか、市場からの撤去を求められたそう。FDA issues final rule on safety and effectiveness of antibacterial soaps

 

お肌の弱い方や手荒れなどある方は無添加石鹸なども良さそうですよね。

薬用石鹸が買えないからといって焦らず、お家にある石鹸でしっかり泡立てて正しい手洗いをする事を心がけてくださいね。

 

一刻も早く世界に平和が訪れますように!

¡Hasta luego!

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